孤独のグルメ Season1-2 豊島区 駒込の煮魚定食

ドラマ「孤独のグルメ」の重箱のスミをツツいて楽しむブログ「スミツツキ!」、本ブログではエピソード全体の感想や食レポはさておき、各話の些細なシーンにスポットを当ててあれこれと書いていきたい。詳しくは「ABOUT」ページをご参照のこと。

さて、本日取り上げるのはSeason1の第2話である。初期の五郎さんはつぶやきも低いトーンで、ハードボイルドな雰囲気。そんな人が親子連れ、古くからの馴染み客、暇そうな老人たちといった、ちょっと面倒くさい人たちに巻き込まれていく。個人事業について「人間関係のわずらわしさはない」と言う五郎さんだが、今回はそんな「人間関係」について考えてしまうエピソードだ。

このエピソードの概要:
客からの難題に悩む五郎さん。腹もちょいとペコちゃんでブラつくうちに老人の将棋に付き合い、気を遣っていたら腹が減った。

大人の五郎さん、時間切れ

冒頭、五郎さんは見知らぬ子供から「何食べてそんなに大きくなったの?」と不躾な質問をされる。「お母さんが作ってくれたものはなーんでも食べたんだよ」と、ピーマンを嫌がる子供に優しく返す五郎さんはとても大人だ(それでもこの子はピーマンを拒否)。

そのあと客先の画廊で難題を抱え、「腹もちょいとペコちゃん」になった五郎さんは街をさまよい歩き始める。

しかし公園で将棋にいそしむ爺さんたちにうっかり近づき、手合わせすることになってしまった。幼少時代に祖父から褒められ、腕に覚えのあった五郎さんだが、さっぱり勝てない。そのうち見かねた周囲の爺さんが、ジェスチャーで次の手を指示してくるようになる。そこは大人の五郎さん、ギャラリーの様子をうかがいながら差していくのだが……、時は来た。

気を遣っていたら腹が減ったのだ。

すっくと立ちあがり、爺さんたちに礼を言いつつ強引にその場を去るのであった。

孤独のグルメ Season1-2 豊島区 駒込の煮魚定食

Amazonプライム・ビデオより引用

ポン、ポン、ポーンの試行錯誤

「腹が減った五郎さんが絶望的な顔をすると、ポンポンポンとカメラが3回引く(4回の場合もある)」……これがシリーズお決まりのシーンであるが、この回は放送2回目であるからして、まだ試行錯誤が見られる。

空腹が極まっているのに、適当な店が見つからない。五郎さんは立ち止まり、「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ」とつぶやく。そして振り返ると、時が止まる。

ポン、ポン、ポーン。

目に留まったのは「和食亭」と書かれた看板だった……という流れ。

観返しポイント:
10分25秒あたり(「Amazonプライム・ビデオ」の場合)。

カメラを三段階引くタイミングが「空腹を感じた」のではなく、「イイ感じの店を見つける直観が下りてきた」ような扱いになっている。

これはこれでアリかもしれない。「ポン、ポン、ポーン」という音は、五郎さんの日常を描く前半が終わり、メインである店に舞台が移る転換点のサインなのだ。現在の「空腹スイッチが入ったサイン」という使われ方よりも、ドラマの区切りが明確である。

しかし本エピソードのように、困り顔のまま振り返っている五郎さんのビジュアルは孤独感こそあれ、切迫感はない。「腹が減って死にそうなんだ」という名言は聞こえてきそうにない。

それに比べ現在の表情はどうだ。たかだか腹が減っただけなのに、金輪際なにも食べられないような顔をしている。

「空腹」というスイッチが五郎さんを突き動かす。ここにはもう「大人」の五郎さんはいない。わき目もふらず、人目も気にせず、しまいには客さえ放置して店を探す。もはや子供とて容赦はしない。鬼気迫る表情に、「死にそうなんだ」のセリフも真実味を帯びてくる。ドラマとしての説得力が違う。

現在のかたちに収まったのも納得、というところである。

さて、店を見つけたところで次回へ続く。

▼ 空腹顔のオプション付き

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